近年増えている病気「舌痛症」はご存知でしょうか。
舌痛症とは、口の中の粘膜に生じる原因不明の痛みで、口腔内灼熱症候群(バーニングマウス症候群)の一種です。
この舌痛症はストレス社会が作る新種の病気とも言われ、職場や家庭でのストレスが原因となる場合が多いことがわかってきています。
また、舌痛症は口腔ヘルペスなど他の病気と間違えられたりもするので、しっかり診断してもらい、適切な処理をしなければなりません。
筆者のこねちゃんもこの舌痛症を疑い歯医者さんを受診しました。
それまでの体験談もあわせて綴りたいと思います。
舌が痺れる・ヒリヒリする舌痛症とは?
「舌痛症」とは、口の中の粘膜に生じる原因不明の痛みで口腔内灼熱症候群(バーニングマウス症候群)の一種です。
舌痛症の症状は舌のヒリヒリ、カーッとした痛みや灼熱感で、舌に明らかな炎症や潰瘍、口内炎のできものなどが見られないのが特徴です。
舌痛症の痛みの程度は、軽いものから日常生活に支障が出るほど重篤なものもあります。
そして舌痛症は、社会的なストレスが発症と密接な関係にあることがわかっています。
また、舌痛症を発症した人の特徴として、不安やうつを伴っている場合が少なくなく、仕事場や家庭でもストレスが痛みを憎悪させる原因になることが知られています。
一方、何らかの病気が背景にあって、舌痛症と同様の痛みを起こすものもあります。
ここまで読んで舌痛症かな?と思った方は、以下の病気や習慣などについても疑いをかけてみる必要があります。
全身的問題
- 糖尿病
- シェーグレン症候群
- 貧血
局所的問題
- 不潔な口腔環境
- 悪習癖(舌を歯に押し当てる、唇をかむ)
- 不良な(鋭縁のある)補綴物
- 口呼吸ならびに唾液分泌障害、口腔乾燥症
- 舌神経・下歯槽神経傷害の既往(歯科治療後、帯状疱疹後神経痛)
- 放射線治療後
- 歯科材料アレルギー
- 扁平苔癬
- 口腔カンジダ症
- 単純ヘルペスや帯状疱疹(帯状疱疹後神経痛を含む)等、ウイルス感染症
どちらにせよ、病院を受診して正しい処理をすることが大切です。
我慢できないくらいの舌の痺れ・ヒリヒリを感じた体験談
筆者のこねちゃんが、口の中に違和感を感じてから歯医者を受診するまでの体験談を綴りたいと思います。
覚えている違和感や生活の変化など、自分が思い当たることも一緒に書いています。
最初にお伝えしてしまいますが、痛みを発症してから約10日後痛みが引いたくらいに歯医者さんに行ったところ、舌痛症というよりはウイルス性のヘルペスじゃないか、と言われました。
舌痛症とヘルペスを一緒に発症する場合もあるとのことで、どちらにしてもストレスかヘルペスの菌が入ってしまったかで、痛みが引いてきているのであれば様子を見てくださいとのことでした。
確かに、上顎にポツポツができているのを指摘され、ヘルペスなのかぁとも思いました。
でも、THE舌痛症という痛みだったのでこれがヘルペス?という疑いも持ちながら帰宅しました。
まずは痛みが現れる過程を綴りたいと思います。
喉〜舌の違和感、痛み、痺れ
最初に異変を感じたのは喉でした。
ある夜食事を終えた後、なんとなく喉の左側に魚の小骨が引っかかっているような違和感が現れました。
(魚は食べてないのにw)
その時は喉が乾燥しているのかな?と思う程度でした。
しかし、次の日になると舌の付け根の左側に違和感がが現れました。
ちょっと痛いというか、今まで感じたこともない痺れる感じでした。
それが喉の違和感と関係しているかはわかりませんが、後からヘルペスと言われると今となってはそういうような感じもします。
更に次の日、舌の左側がジンジン、ヒリヒリし、食事を摂るのも辛いくらいの痛みになってしまいました。
舌を動かすだけでも痛いのに、食事となると箸が進まなくなるほどでした。
痛みは1日中続きました。
3日間くらいは結構辛い痛みでしたね。
舌だけでなく、上顎や歯茎も痛むような感じがありました。
また、歯の尖った部分に舌が触れると激痛なのです。
舌がどんな刺激にも敏感になっている状態でした。
舌や口の中に特に目立った口内炎ができているわけではなく、ただただ舌が痛かったのです。
熱はありませんでした。
喉だけは左側が少し腫れているのが見られました。
そしてそのうち痛みの箇所が移動してきたのです。
舌の左側が痛かったのが、前へ舌の先端へ移動してきました。
さらに時間が経つと、今度は右側へ移動してきたのです。
つまり、痛みは喉の左から始まり、舌の左、先端、右側へと移動しました。
右側へと移動するにつれて痛みの程度は弱くなっていきました。
10日以上経った今でも、若干の痛みはあります。
痛みのピークが過ぎて
痛みのピークが過ぎた今、舌に感じられる異変が二つあります。
それは
ツルツルの感覚と味覚が鈍った感じがすることです。
ツルツルの感覚とは、私が勝手にネーミングしたのですが、舌で口の中を触った感じがツルツルした感触に感じるということです。
歯の尖った部分を触ると痛いのは変わらないのですが、そうではない平らな部分を触ると、普段よりツルツルしているように感じるのです。
きっと、これは舌の感覚が鈍っているからなのではないか?とそんなように感じます。
痛みのせいで舌が麻痺してしまった、みたいな。
また、痛みのピークを過ぎて食べ物を食べた時に、マイルドの感覚にも陥りました。
というのは、なんとなくなのですが、食べた食べ物が思ったよりクリーミー?といかマイルドというか、滑らかなように感じるような気がしたのです。
言葉で表すのは難しいのですが、想像していた食感と明らかに違って感じました。
これも舌の感覚が鈍っているからなのでしょうか。
更に、これもなんとなくなのですが、食べ物の味を感じる味覚もちょっと鈍っているようにも感じます。
味がパッと感じられないというか。ほんの少しですが。
しかし、美味しいという感覚は今のところなくなってはいないのが救いですね。
舌の感覚についてはこんな感じです。
自分なりに原因だと考えたもの
舌痛症という病気にたどり着く前に、いくつか思い当たることがありました。
1つ目は、花粉症の薬の副作用です。
調べてみると、副作用でまれに舌の痛みが出るということが書いてありました。
なので一度花粉症の薬を飲むのを辞めてみました。
が、舌の異変は治らず。
薬局に行った際に薬剤師さんにも相談してみましたが、舌の痛みの副作用はごく稀で、今回の舌の異変はどうやら薬は関係ないみたいでした。
どちらかというと、花粉症で鼻や口の中が敏感になっていることのほうが、痛みの引き金になっているような感じもします。
2つ目に思い当たるのは、ビールです。
ビールは好きですが、ここ1〜2年は自粛期間もあったからかそんなに飲んでいませんでした。
喉、舌の異変を感じた日のことを振り返ってみると、たまたま家で缶ビールを開けたことを思い出しました。
久々の晩酌だったと思います。
そして、試しに痛みが引いてきたと思った日にもう一度ビールを飲んでみたら、気持ち舌の痛みが増した感覚がありました。
これはビールアレルギーか!?
とも思いましたが、いったん保留。
そして調べていくうちに舌痛症という病気にたどり着きました。
痛みの感覚など全てが当てはまっているように感じました。
舌痛症の原因として、どうやらストレスが大きく関係しているようで、そう言われてみるとここ1〜2ヶ月思い当たる節がありました。
自分ではストレスなんて抱えない性格だと思い込んでいましたが、振り返ると結構なストレスを感じていたんだなって。(鈍感すぎますよね笑)
確定申告とか政府の補助金申請について資料整理するなどということをしていたのですが、それが結構なストレスだったのです。
訳のわからないプレッシャーがあったんですよね。
それと、最近白髪が一気に増えました。
もうショックです。これも知らぬ間に抱えていたストレスのせいなんでしょうね。
はい、認めます、ストレス。
というわけで、歯医者さんから言われたヘルペスに関してもストレスが関係しているようで、舌痛症にしてもヘルペスにしてもストレスが原因ということが大きいようでした。
なので、睡眠、栄養バランスの摂れた食事など、体に負担がかからないように気をつけようと思いました。
ヘルペスって言われましたが、なんとなく納得がいかず、自分では舌痛症もあるんじゃないかと勝手に思っています。笑
まとめ:過度なストレスは避けて!
ストレスは体の様々な箇所に不調をきたします。
私は今回、ストレスとヘルペスウィルスと色々が重なって舌痛症のような痛みが発症したのかなと思っています。
はっきりとした原因は不明なので、今後また症状が悪化するようだったら口腔外科にでも行ってみようと思います。
今後進展があったら追記していきますね。